先日の沢田研二さんの
さいたまスーパーアリーナコンサートをドタキャンした理由が
「客席がスカスカの状態でやるのは酷なこと」と言う理由に
テレビでも賛否両論の意見が飛び交っていますね。
確かに舞台が整っていてお客さんも入った状態で
公演をキャンセルするのは社会人としては許されないことだと思います。
ただ、アーティストとして
このままの気持ちで100%のパフォーマンスが出来ないので
それをお客様に見せることが出来ないからキャンセルという理由も解るような気がします。
やはり人には譲れない事というのがあります。
それが大きいことなのか小さいことなのかによって社会的影響も違いますが、
私たち一般人にもやはり譲れないことっていうのはありますよね。
大分昔の話になりますが、
質の受け出しをする時の話になります。
そのお客様は、知人の質札を持って品物を受け出しするつもりでご来店いただきました。
質預かりの場合、受け出しをするのは預けた本人でなくてはいけません。
その為、代理人の方が品物を受け出しすることは出来ませんとお断りしました。
しかし、その方は納得できない様子で色々な理由を付けて
品物を今すぐ受け出したいと譲りませんでした。
私共も商売としてやっていますので
お客様に満足してお帰りいただきたい気持ちはありますが、
質屋を営業する上で基本的な部分は曲げることが出来ない為、
ご納得は頂けなかったと思いますが、受け出しはお断りしてお引き取り頂きました。
融通の利かないお店だなと思われたかもしれませんが、
私共にとってそこは「譲れない事」でした。
ただ、もう少しその方が納得できる説明が出来なかったのかと
少し反省する一件でもありました。
沢田研二さんの話とは少しずれてしまいましたが、
誰にでも譲れないことはありますよね。