先日、TBS「林先生の初耳学」で
林先生にダイヤモンドの問題が出題されました。
問題は、「1円玉は何カラットでしょう?」です。
林先生は博学ですのでこれくらいの問題は
簡単に解けるのではないかと観ていたら、
なんと不正解でした。
林先生にも苦手なジャンルはあるんですね。
このカラット(Carat)という単位は宝石の重量の単位です。
1カラット=0.2グラムです。
1円玉は1グラムなので、
1÷0.2=5
5カラットが正解です。
先日のブログ「鑑定書と鑑別書の違い」で
ダイヤモンドは4Cでグレードが決まるというお話をしましたが、
このカラット(Carat)が、ダイヤモンドの品質を評価する
基準の4要素「4C」の一つなんです。
大まかに言うと、
この4Cのそれぞれのランクを合算した評価が
そのダイヤのグレードになります。
大まかにと言ったのには理由があって
この4C以外にも査定ポイントがある為にこういう表現になります。
これについてはまた後日お話します。
ダイヤのグレード 4C
カラット (重さ)
大きさと思っている人も多いと思いますが重さの単位です。
1ct=0.2グラム です。
0.5ctなら0.1g、5.0ctなら1.0gということです。
当然重ければ重いほど評価・希少性も上がり高価になります。
クラリティ(透明度)
クラリティは、「透明度」を表す評価基準です。
傷やインクルージョン(内包物)の
大きさ・位置・数によってグレードが決まります。
キズ・内包物が多ければ透明度が下がり、
少ないほど透明度が上がります。
表のVVS1、VVS2、VS1、VS2・・・
と記載されているのがクラリティの評価になります。
Clarity(クラリティ) | ||||||||||||||
GIA |
FL
|
IF
|
VVS
|
VS
|
SI
|
I
|
||||||||
1
|
2 |
1
|
2 |
1
|
2 |
1
|
2 | 3 | ||||||
備考 | 10倍の拡大で無傷 | 10倍の拡大で微小な表面の欠点 | 10倍の拡大で発見困難な欠点 | 10倍の拡大で発見が多少困難な欠点 | 10倍の拡大で発見が容易、肉眼では困難 | 肉眼で容易に発見できる |
カラー(色)
カラーは無色に近いほど評価が高いです。
無色というダイヤは非常に少なく希少性が高いです。
逆に、イエローがかっているものは数も多く、
評価としても低くなります。
しかし、綺麗なイエローになると
ファンシーカラーとしての価値が付加される為
価値も上がります。
カラーはダイヤモンドの頭文字でもある「D」を最高グレードとして
E、F、G、H・・・と下へ行くほど評価が下がります。
Color(カラー) | ||||||||||||||||
GIA |
D
|
E | F |
G
|
H | I | J |
K
|
L | M |
N…Z
|
|||||
備考 | 完全に無色透明 | 無色 | わずかな黄色 | 薄い黄色…黄色 |
カット(研磨)
カットグレードはラウンドブリリアントカットの
研磨の完成度を表す評価となります。
プロポーション(形)とフィニッシュ(仕上げ)の総合評価によって
グレードが決められます。
より輝きを増すカットほど評価が上がります。
最上級がエクセレント(Excellent)となり
下へ行くほど評価が下がります。
Cut(カット) | ||||||||||||||
GIA |
Excellent
|
VeryGood
|
Good
|
Fair
|
Poor
|
|||||||||
備考 | 最上級品 光学的に理想 |
理想的 | 良好 | やや劣る | 劣る |
以上の評価を記載したものが鑑定書であり、
その鑑定書の評価によって値段が変動します。
このようにダイヤと一言で言っても
グレードによって全く違ったお値段になりますので、
一言で「1カラットのダイヤならいくらくらいですよ。」
と言えないことをご理解ください。
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