同じ定価でも売却時にはこんなに違いが!?

 貴方は時計を購入する時に何を一番に優先して購入しますか?
デザイン、機能性、ブランド、など
いろいろ人によって分かれます。
質屋の店主的には
「次に売るならどのモデルが高く売れるかな~?」
と考えてしまいます。
そこで、今日は同じ定価の物でもブランドによって
買取値段に違いがあるというお話です。
今回はブランド系の時計と
時計メーカー系の時計との
買取価格の違いです。
ブランド系時計とは、機械を社外に発注して
デザインのみを自社で手掛けるブランドのことです。
グッチ、フェンディ、C.Diorなどがそれになります。
一方、メーカー系時計とは、
マニュファクチュールと言って自社で
機械を生産しているブランドのことです。
マニュファクチュールというと、
自社一貫生産体制のことを言いますが、
今回は一部モデルで自社生産でない機械を使用する
メーカーもこのメーカー系に含みます。
高額時計のパッテック・フィリップやロレックスから
オメガ、タグ・ホイヤーまで幅広いメーカーがこのメーカー系になります。
今回の例として、
ブランド系時計にフェンディ フォーエバー クォーツ時計 39mm 。

フェンディ 時計FOW922A17IF0JN5
\ 189,200 (税込)

メーカー系時計として、タグ・ホイヤー フォーミュラ1
41mm クォーツ時計。

タグ・ホイヤー フォーミュラ1WAZ1118.BA0875
\ 165,000

定価は約2万円ほどタグホイヤーの方がフェンディより安いです。
この2点の同じような定価の時計、
売却時の買取値段にはどれくらいの違いがあるのでしょうか?
フェンディ フォーエバーの買取上限価格は約4万円になります。
一方、タグ・ホイヤー フォーミュラ1の買取上限価格は約7万円になります。
フェンディの場合、新製品でも
しばらくすると並行輸入品が安く入ってきます。
その為、買取価格もかなり安くなってしまいます。
タグ・ホイヤーの場合、並行輸入品が入ってきても安くはなりません。
中古市場でも人気が高く、
時計としての信頼性も高いことから買取価格も高くなります。
メーカー系時計にはこの時計としての信頼性が
買取価格に寄与する傾向があります。
このように、同じ定価の時計でも売却する時には大きな違いが出ます。
デザイン、好みを度外視するなら
断然タグ・ホイヤーの時計の方がお買得な感じがしますが、
値段だけではありませんのでその時に欲しいと思ったものを
購入して頂くことをお勧めします。

補足
この買取価格は令和3年10月1日現在の
質のヤマカワでの買取価格です。