質流れになった品物はどこへ行くのか?

 お客様から
「質流れ品がどこに売られていったのか?」
と聞かれることがあります。
「質預かりを利用したが、
期限に間に合わず質流れになってしまった」

「流質期限の時には資金的に厳しかったけど、
資金的なゆとりが出来たので戻したい」
などの理由で
もう一度買い戻したいがどうすればよいか?
という問い合わせがあります。
一番良いのは、その品物がまだあって、
お客様の手元に戻るのが一番良いのですが、
質流れ期限を過ぎてから
だいぶ日にちが経ってしまった場合は、
もうお手元へ戻すことが出来ない確率が高くなります。
ですから
流質期限に間に合わなかった場合には、
出来るだけ早く連絡を頂くことをお勧めします。
期限日その日にすぐ品物を処分してしまうということは
ほとんどありませんので
出来るだけ早くにご連絡いただくことをお勧めします。
ただ、ご連絡を頂いても
必ずお手元に戻る訳ではありませんので
そのことはご了承ください。
それでは、質流れ品はどこへ行ってしまうのでしょうか?
基本的には個々の案件に対して
どこに売却をしたかを申し上げることは出来ません。
もう売れてしまったものを取り戻すことは出来ない為
分かったところでどうすることもできません。
ここからは一般的な話になります。
大別すると4つの売り先に分かれます。

質流れ商品がどこに売られていくか?

オークション

リサイクル通信より

行き先として一番多いのはオークションです。
オークションと言っても
よくテレビで美術品を落札するようなのではなく、
質屋や古物商が集まる市場で、
そこに商品を出品して、
1点1点競りにかけて買い手に購入してもらう
というのがオークションです。
現在はコロナ禍の影響で
ネットオークションに切り替えて開催している為、
会場へ足を運ばずに入札できるようになっています。
出品商品としては、
宝石・貴金属、時計、
ブランドバッグ、電化製品などがあります。

こむかい

買取業者に直接店頭で品物を仕入れていただくことを
「こむかい」と言います。
最近は「こむかい」という言葉も使わなくなりましたが、
オークションに出品しない品物をこむかいで売却します。
金やプラチナなどの地金製品やダイヤ製品が多いです。
地金製品やダイヤ製品の価格は、
その時々の相場変動の影響を受けやすい為、
早めに売却することが多いです。

店頭販売

主にブランドバッグは店頭販売することが多いです。
ブランドバッグ以外にも小売り向きのジュエリーは
店頭販売します。
以前は名古屋質屋協同組合で運営していた
大須セブンで販売する時代もありましたが、
現在は組合の販売店舗は閉鎖しています。
大須セブン存続時には質流れバーゲンセールで
多くの人が行列を作ることもありましたが、
時代の流れで店頭販売から
ネット販売に主流が変わってきています。

ネット販売

店頭販売と同じくブランドバッグとジュエリーを
インターネットで販売します。

このように、商品はいろいろな販路で売却されます。
高く売却できれば高く品物を預かることができるので、
1点1点どのように売却すれば高く売却できるかを質屋も考えています。