質屋用語は分かりにくい件

 質屋の質預かりをご利用いただいているお客様で、
流質期限を延長する為に質料をお持ち頂きます。
その時に
「今日はどうされますか?」とお尋ねした時に
「延長で」とか「質料で」と
おっしゃていただけるお客様はごくわずかで
「あれで」や「しつりょう」など
なかなか質料という言葉がなじみがなく
使いづらいようで、
すぐに「質料」はでてきません。

そこで今日は「質料」(しちりょう)
についてご説明します。

質預かりとは、
期限内に質料と元金をお支払いいただけば、
預けた品物がお客様の手元に戻ってくるシステムです。
元金(もときん)とは、
お客様の品物を担保に現金をご用立てした金額のことです。
この元金は皆さんご存知だと思います。
分かりにくいのが質料(しちりょう)です。
簡単に説明してしまうと質料とは利息と同じことです。
利息は、借金をして返済をする時に
元金に上乗せして返済する金額のことを
利息と言います。
質屋の場合は、
お客様の品物を預かり、大事に保管しております。
その為質屋では、
利息と保管料を合わせたものを質料と言います。
実は、もう一つ質料と言うのには理由があります。
質預りでは、お客様の物を担保にご融資します。
預けた品物を諦めれば
返済の催促をされることは一切ありません。
一方、消費者金融は無担保での信用貸しになります。
無担保の為、消費者金融では
督促や取り立てなどの怖い思いをするリスクがあります。
質屋では消費者金融とは違い
安心してご利用頂けるという
イメージを大切にしたい為に
消費者金融と同じ「利息」という言葉は使わず、
「質料」という言葉を使っているんです。
ちょっと分かり難くて申し訳ありませんが、
「質料(しちりょう)」という言葉を
覚えて頂けるとありがたいです。