エルメスのロゴに込められた想い

 先日、エルメスのバッグを買取させていただきました。
30年くらい前のバッグだったのですが、
エルメスのロゴって、
今のバッグについているロゴと全く同じなんですよね。

定番のオレンジ色の箱も変わりませんよね。
今日は、箱や布袋で目にする馬車の絵についてのお話です。
エルメスのシンボルマークはこの箱に描かれている馬車なんです。

 エルメスのシンボルマークは
「デュック」と呼ばれる四輪馬車と、
馬と従者が描かれています。
当時の馬車は、主人が デュックに乗り
従者が補助しながら主人が馬を操るスタイルでした。
しかし、この絵には肝心の主人が描かれていません。
それにはエルメスのメッセージでもある
大切な意味が込められています。
それは、「エルメスは最高の品物を用意しますが、
それを御すのはお客様です。」
ということを示しています。
つまり、四輪馬車をエルメス、
従者を職人に例え、
主人であるお客様に最高の品物を提供するという
エルメススピリットがこのロゴに描かれているんですね。

カバンのデザインは年数と共に変わっても
ロゴや字体は 変わらないのが一流ブランドの証です。