政府は、結婚・子育ての資金を一括で贈与すると贈与税が1千万円まで非課税となる特例について
廃止する方針であることが30日、分かった。
利用が低調な上、世代を超えて格差を固定化しかねないと判断した。
今後、与党の税制調査会が2025年度税制改正に向けて議論する。
子育て対策として重視し、延長を検討する可能性もある。
(ヤフーニュースより)
「やっぱりか」という感じですね。
私の周りでもこの制度を利用しているという話を聞いたこともありませんし、
制度的にハードルが高いような気がします。
まず親が子供に一括贈与するケースを考えると、
親の世代は50代から60代くらい。
その世代だと、まだ老後の不安がある世代なので子供に一括して贈与して、
いざ老後になって資金が不足したなんてことになったら
子供から返してもらわなくなっちゃいけなくいます。
そんな事態になっては本末転倒です。
次に孫に一括贈与するケースを考えると、
贈与者は、70代・80代になります。
高齢者にとっては贈与の仕方が複雑すぎな気がします。
まず、専用の口座を作って、
そこから贈与する都度に銀行に申請してお金を出すシステムになっています。
いずれにしても個人的には利用しにくいなと感じます。
廃止になった代わりにより良い制度ができる事を望みます。