
名古屋市が実施した
「令和7年度 第64回 市政世論調査」
(令和7年7月22日~8月12日実施)によると、
名古屋のまちを「住みやすい」と感じている人の割合は 96.7%。
昨年よりもわずかに増加したそうです。
この調査は、無作為に選ばれた18歳以上の市民2,000人を対象に行われ、有効回答を得たものです。
「住みやすい」と答えた人に理由を聞いたところ、
最も多かったのが、
「買い物する場所などが近くにあって生活に便利」(83.7%)
次いで、
「交通の便がよい」(82.6%)
という結果でした。
人口が東京に一極集中している現代ですが、
こうして見ると、名古屋市もまだまだ捨てたものではありませんね。
私自身の話をすると、
高校生までと社会人になってから現在まで、名古屋に住んでいます。
大学時代の4年間は静岡、
社会人になって最初の1か月だけ千葉に住んでいました。
千葉では松戸から上野まで電車通勤をしていましたが、
とにかく満員電車がつらかった記憶しかありません。
駅員さんが乗客を押し込まないと扉が閉まらない電車も珍しくなく、
通勤そのものが苦行でした。
それと比べると、名古屋の満員電車は正直なところ大したことはありません。
「混んでいる」とは言っても、東京のそれとは別物です。
静岡に住んでいた頃は、
JRと静鉄しかなく、電車はあまり利用していませんでした。
交通の利便性よりも、
温暖な気候、のどかな街並み、そして毎日見える富士山。
この環境の良さの方が、圧倒的な魅力でしたね。

3つの都市にしか住んだことがないので、
大きな比較はできませんが、
名古屋の「そこそこ都会で、そこそこ田舎」というバランスが
ちょうどいいのだと思います。
鉄道はJR・地下鉄・名鉄・近鉄が揃い、
道路も比較的広いため、車での移動も便利です。
買い物に関しても、
名古屋駅と栄にはデパートがあり、
各区にはショッピングセンターが点在しています。
名古屋生まれ、名古屋育ちだから
住みやすく感じるだけなのかもしれません。
それでも、できるだけフラットな目で見ても、
名古屋市はやはり「住みやすい都市」なのではないでしょうか。
どちらでも快適に移動ができるというのがいいところだと思います。
名古屋人として生まれて良かったです。
さらに質屋という仕事をしている立場から見ると、
名古屋市が「住みやすい」と言われる理由を、日々の仕事の中でも実感しています。
質屋に来られるお客様は、
「お金に困っている人」だけではありません。
急な出費があった時、
一時的に資金が必要になった時、
あるいは「手放したくない物を売らずに済ませたい」時に利用されます。
名古屋は、
交通の便がよく、車でも電車でも来店しやすい。
また、買い物が便利な街だからこそ、
ブランド品や貴金属、時計など、
価値ある品物が市中に多く存在しているという特徴もあります。
実際、名古屋のお客様は
「必要になったら質に入れて、余裕ができたら取り戻す」
という感覚を自然に持っている方が少なくありません。
これは、
生活が安定していて、
極端に切羽詰まる状況が少ない街だからこそ生まれる利用の仕方だと感じています。
また、名古屋は土地柄として
「堅実」「無理をしない」
という気質が強いと言われます。
ローンや借金を増やすより、
手元にある物の価値を活かして、
必要な分だけ資金を調達する。
質屋という仕組みは、
こうした名古屋の気質ととても相性がいいのではないでしょうか。
住みやすい街というのは、
単に交通や買い物が便利なだけでなく、
お金の使い方や困った時の選択肢が多い街でもあります。
そう考えると、
名古屋市が「住みやすい」と評価される96.7%という数字は、
数字以上に納得できるものだと、
質屋を営む立場として改めて感じています。




