2019年11月にLVMHモエヘネシー・ルイヴィトンが、ティファニー(TIFFANY & CO.)を買収するというニュースが世界中を駆け巡りました。
買収額は、1株あたり135ドル(約1万4580円)、
総額162億ドル(約1兆7496億円)超相当で買収する。
という予定でした。
2019年11月当時の七つ屋ブログを参照すると、
当初の予定金額総額145億ドル(約1兆6000億円)を大幅アップでの合意になりました。
ティファニーは世界に約300店を構えるアメリカ発のラグジュアリーブランドです。
2019年1月期の売上高は前期比6.5%増の44億4210万ドル(約4797億円)で、純利益は同58.4%増の5億8640万ドル(約633億円)の増収増益でした。
LVMHは、約10年前にエルメスを買収しようといろいろ画策しましたが、結局買収が出来ず、エルメスが単独ブランドとして存続するというエルメスの強さを示すようなニュースもありました。
今回のティファニーも買収を受け入れるほど業績が悪かったわけではないので、当初の予想は買収できないと予測されていました。
しかし結果は、買収を受け入れる形になりました。
LVMH傘下になることで、莫大な資金力による市場拡大を狙っているのかも知れませんね。
となっていました。
どちらかというと、敵対的買収の意味合いも強かったように思えます。
それが今日のニュースで
LVMHモエヘネシー・ルイヴィトンは9月9日、米宝飾品大手ティファニーを160億ドル(約1兆7000億円)で買収する合意を撤回すると発表しました。
アメリカがフランスの製品に追加関税をかける動きがあり、買収期日を遅らせるようにフランスのルドリアン外相から求められたことなどが理由として挙げられています。
あくまでも理由の一つのようで、いろいろな思惑も絡んでいるようです。
これだけ大きな企業の買収ともなると、国の思惑も絡んでくるので今のようなコロナ禍では難しくなるのですね。