先日、買取のお客様で
「親族の遺品の品物を見て欲しい」
というご依頼がありました。
その品物は時計で、
現在は止まって動かないので本物であれば
修理して買取に出したいとおっしゃっていました。
早速品物を見させていただくと、
ロゴには「ROLEX」の文字が見えたので
本物だったらかなりの金額になる予感がしました。
しかし、ルーペを使って拝見させていただくと、
正規品とは明らかに違う点が何点か見られたので、
「こちらの時計は買取できない時計です。」
と答えました。
お客様は、
「今はスーパーコピーが出回っているって聞きますが、
そんな感じなんですか?」
と聞かれたので、
私は、
「確かにスーパーコピーも出回っていますが、
こちらは海外旅行のついでに買ってくる
コピー品ではないでしょうか。」
と答えました。
お客様もおそらくコピーだろうと思って持ってみえましたが、
本物だったらよかったなと半分くらいの期待があったので、
残念な想いでお帰りになりました。
遺品整理で遺族に残念な想いをさせないためにも
遺品整理の前の生前整理がお勧めです。
遺品整理ではなく生前整理がベストな理由
1.遺品整理は分別が大変
遺品整理は遺族の負担が大きいです。
まず最初に残された親族が
「必要なもの」と「不要なもの」
の分別するのが大変です。
自分の物でも分別は大変なのに
他人の物の分別はもう手が付けられません。
元気な時に不用品は捨てて、
負の遺品は残さないようにしましょう。
2.物の価値は購入した人にしか分からない
遺品整理の場合、
価値のある物だとしても遺族には分からないため、
捨ててしまったということがあります。
カードゲームのレア品であったり
アイドルグッズのレア品であったりしても
その趣味の世界でないと
価値が分からない為
捨ててしまったというのをよく聞きます。
3.売却方法が分からない
遺品整理の場合、
価値のある物だとしても
遺族はどこへ売って良いかわかりません。
特に骨とう品や絵画は売り先が分かりません。
元気なうちに自分で売却することがベストです。
4,遺産分割時のトラブル要因に
宝石や貴金属は購入額が同じであっても
売却時の資産価値が
大きく変わる場合があります。
その為、評価額を決めにくく、
遺産分割時のトラブル要因になったりします。
元気なうちに使わないものは現金化しておきましょう。
以上のように生前整理は
自分が亡き後に遺族に負担をかけない気配りになります。
是非、生前整理を実践してください。