4C以外にもあるダイヤモンドの買取基準

先日のブログで、
ダイヤモンドのグレードは4Cで決まる
というお話をしました。
ダイヤモンドの価値としては4Cの要素で決定します。
しかし、実際の質屋の買取現場では
それ以外にもいくつかの要素を
考慮して買取金額を決定します。
今日はその4C以外の
要素についてのお話です。

鑑定書に記載されている4Cのグレードは
そのダイヤの基準となります。
鑑定書を見ればそのダイヤがどれくらいの
グレードであるかが分かります。
しかし、
ダイヤの買取査定をする時には
4Cだけでは判断しません。
まずは実物をしっかりと見ます。

実物を見るポイント

1.インクルージョンの位置と種類

インクルージョンの入っている場所がどこらへんにあるか。
黒点なのか白濁なのか。
レーザードリルで穴が開いていないか。
ダイヤに欠けがないか。
などを実物で確認します。

2.蛍光性を確認

ダイヤモンドには、
長波紫外線に反応する蛍光性という特性を持っています。
この蛍光性によって
光を当てるとブルーや紫色に光るダイヤがあります。
この蛍光性が強いとダイヤ本来の輝きを損ねるため、
同じ4Cグレードであっても
蛍光性が強いものは査定金額が下がります。

ダイヤモンドの査定時には
4C以外の要素も含め、
総合的な評価で買取価格を決めています。

ちなみにこの蛍光性は鑑定書にも記載されていて、
蛍光性の少ない順に
None(無)、Faint(弱)、Medium(中)、
Strong(強)、Very Strong(極強)
の5段階に分類し表示されています。

StrongやVery Strongの評価のダイヤだと
同じ4Cグレードでも大幅に査定金額が下がる場合があります。
ですから質屋では
しっかりと実物を見ないと正確な買取金額は出せないのです。