今日は本真珠と貝パールの違いについてお話します。
まず、本真珠とはどんなものを言うのでしょうか?
本真珠とは、アコヤ貝などの軟体の中に
貝殻片などから作った球形の核を入れ、
一定期間養殖して作った真珠のことを言います。
本真珠にはいろいろな種類があり、
アコヤ真珠や南洋真珠や淡水パールなどが
一般的には本真珠はアコヤ真珠のことをいう事が多いです。
一方 貝パールとは、
本真珠を模して作られた
イミテーションパールのことを貝パールと言います。
貝パールは養殖真珠で使われている原玉
(天然の貝核を球体に成形したもの)
と同じ物を使用し、
それに人工の真珠層を塗りつけたものです。
つまり、本真珠と貝パールの違いは、
天然で形成された物か
人工で作られた物かの違いになります。
本パールはどっち?
それでは、見た目で判別はつくのでしょうか?
上の写真を見てどちらが本真珠か分かるでしょうか?
写真では判別できないと思いますが、
答えは左が貝パール、右が本真珠です。
最近の貝パールは技術が向上している為、
見ただけでは本真珠との見分けはつきません。
そこで今日は本真珠と貝パールの見分け方をお話します。
本真珠と貝パールの見分け方
1.真珠同士をこすり合わせる
本真珠の表面は、自然の中で真珠層が巻かれた為に
表面が均一ではなくざらざらしています。
貝パールは、塗料を塗布している為、
表面がツルツルしています。
真珠同士を軽くこすり合わせると、
本真珠にはざらざら感がありますが、
貝パールにはざらざら感はなく、ツルツルと滑ります。
2.真珠の大きさを比べる
これは、ネックレスの場合に関してですが、
本真珠は長い年月を掛けて育っている為、
大きさが一つ一つ微妙に違います。
貝パールは大きさが均一なので
大きさのばらつきがありません。
3.糸を通した穴を見る。
本真珠の場合は
穴をあけた断面を拡大してみると、
核の部分と真珠層の部分が綺麗に見えます。
貝パールの場合は塗装が融けたような跡が残っています。
以上が見分け方になります。