「できません」を言うのはつらい

 トヨタの「ハリアー」が2022年10月4日に
一部改良を行い
更にプラグインハイブリッド(PHEV)を
10月31日に発売します。
現在トヨタ自動車はいろいろな車種で
納期遅れが発生しています。
その中でも、ハリアーの納期遅れは大きく、
ガソリン車で半年から1年、
ハイブリッドに関しては
1年以上の納期とも聞きます。
知り合いの話では、
2021年の12月に注文して、
当初の予定では納車が6月頃だったのが、
どんどん遅れていき、
2022年8月以降にずれ込んでしまったそうです。
そして、今回の一部改良がおこなわれるにあたり、
改良前の生産が8月いっぱいで終了してしまうために
一度注文を白紙に戻し、
再度、改良後の新型を注文しなければいけないそうです。
今まで納車を心待ちにしていた人にとっては
ショックな出来事です。
しかし、生産者のトヨタからしたら
作れないものは作れないとしか言いようがない事です。
一番つらいのは、
販売会社であるディーラーですよね。
車が出来上がってこない事には
売り上げも上がりませんし、
お客様からは、
「どうなっているんだ!」とおしかりを受けたりもします。
でも、「できないものはできない」
と言わなければいけないのは
営業マンのつらいところですね。

 大分昔の話になりますが、
質の受け出しをする時の話になります。
そのお客様は、
知人の質札を持って品物を受け出しする
つもりでご来店いただきました。
質預かりの場合、
受け出しをするのは預けた本人でなくてはいけません。
その為、「代理人の方が品物を受け出しすることは出来ません」
とお断りしました。
しかし、その方は納得できない様子で色々な理由を付けて
品物を今すぐ受け出したいと譲りませんでした。
私共も商売としてやっていますので
お客様に満足してお帰りいただきたい気持ちはありますが、
質屋を営業する上で基本的な部分は曲げることが出来ない為、
ご納得は頂けなかったと思いますが、
受け出しはお断りしてお引き取り頂きました。
融通の利かないお店だなと思われたかもしれませんが、
私共にとって
そこは「譲れない事」でした。
ただ、もう少し
その方が納得できる説明が出来なかったのかと
少し反省する一件でもありました。
「できません」ということを
お客様に納得していただく難しさを痛感しました。
ちょっと、話が飛んでしまいましたが、
お客様に「できません」と言うことは、
どんなシチュエーションでもつらい出来事ですね。