コピー時計がより精巧に

 中国のコピー時計の歴史は約10年前にスーパークローン(高度な複製品)のムーブメント(時計駆動装置)が誕生する以前と以後に分かれる。時計のムーブメントの競争力は部品数を最小化しながらも時間の精度を高めることにある。スイスの時計産業が世界市場を掌握できたのは、超精密ムーブメントを製造できる能力のおかげだ。ところが、中国のコピー時計メーカーがかなりの努力の末、ロレックスの最先端ムーブメント(モデル4130)を完璧に複製することに成功した。その後、中国の時計メーカー各社は自社ブランドまで立ち上げ、スイスのブランドに劣らない高品質の時計を思う存分製造している。
(ヤフーニュースより)

 先日こんなニュースを読みました。
時計のムーブメントがかなり精巧に作られているというお話でしたが、
現在のコピー品は文字盤、ケース、ベルトなどすべてのパーツを精巧に作っているイメージです。
質屋を営業していると、
こういったコピー品を持ち込まれることがあります。
コピー品を持ち込む人の事を「置き込み屋」と言ったり
「くさまし」と言ったりします。
昔は置き込み屋がコピー品を持ち込んで
お店側が引っかかった場合には
「プロの鑑定士なのに本物かどうかを見極められなかった
お店側が悪いでしょ。」
ということで事件になりませんでした。
しかし現在は、
コピー品も精巧に作られており
短時間の鑑定では看破できないレベルのコピー品が出てきています。
そして置き込み屋の騙しのスキルも上がっています。
オレオレ詐欺を例にみても分かるように
騙す側も言葉巧みに騙してきます。
そのため最近は詐欺罪で立件されるケースも出てきました。

 ただ、犯人は逮捕されても騙されたお金は戻ってこないことがほとんどです。
ですから各店舗で騙されない対策や
置き込みされない対策をしていかなければいけないのが現実です。
ほとんどのお客様はいい方で、騙そうと思って持ち込む人はほんのごく一部なのですが、
性善説だけでは営業をしていけません。
お客様にもお手数をおかけする場合もありますが、
ご協力を頂ければ幸いです。