
2025年10月21日、日本で初めての女性総理大臣が誕生しました。
10月4日に自民党の新総裁として高市早苗氏が選出された際は、
「いよいよ日本初の女性総理か!」
と世間も沸き立ちました。
しかしその直後、
公明党が連立を離脱するという予想外の展開に。
「次の総理はいったい誰になるのか?」
という空気が一時流れましたが、
最終的に日本維新の会との連携が実現し、
高市氏が正式に女性初の内閣総理大臣として就任しました。
日本もいよいよ「変化の時代」に突入したのかもしれません。
そして、この“変化”は私たち質屋業界にも同じように訪れています。
当店《質のヤマカワ》は、昭和28年の創業から今年で72年を迎えました。
私は三代目として店を継いでおりますが、
先代の時代と比べると、業界の姿は大きく様変わりしました。
かつては電化製品や宝石・貴金属が主な取扱商品でした。

当時の相場確認といえば、「東質相場表」という分厚い本を使って調べていたものです。
電話帳ほどの厚みがあるその本には、アイテムごとの相場がぎっしり。
メーカー名や型番を探し出しては、その相場を基に買取や質預かりの値段を決めていました。
三代目の私の代になると、主力商品はブランドバッグやブランド時計へと移り変わりました。
もちろん、宝石や貴金属も多く扱っていますが、電化製品はほとんど姿を消しました。
相場の調べ方も、紙の相場表からインターネットへ。
現在ではヤフオクや楽天市場などの販売価格、
さらに大手オークションでの落札データ(会員制のため一般公開はされていません)などを参考に、
日々変動する相場をもとに査定しています。
時代が変われば、求められるものも変わります。
しかし、
「お客様に誠実に、確かな目で価値を見極める」
という精神だけは、どの時代になっても変わりません。
これからも《質のヤマカワ》は、
伝統を大切にしながら新しい時代の波にしなやかに対応してまいります。






