
2016年の記事になりますが、
「消えゆく質屋、4割が商売自体を知らない」
という見出しを見た時は、
正直かなり衝撃を受けました(笑)
記事によると、
戦後には全国に2万店以上あった質屋も、
2015年には約3000店まで減少。
背景には、消費者金融やクレジットカード、銀行カードローンなど、
手軽に利用できる金融サービスの普及があります。
さらに最近では、買取専門店やフリマアプリ、ネットオークションなども広がり、
「質屋を利用したことがない」どころか、
「そもそも質屋でお金を借りられることを知らない」という人も増えているそうです。
確かに愛知県内でも、この10年で質屋はかなり減りました。
今の時代は、
買い物もネット、銀行もスマホ、支払いもキャッシュレス。
人と会わずに完結できる「非対面」が当たり前になっています。
消費者金融やカードローンも、
申し込みから借入、返済までスマホ一つで完了する時代です。
一方で質屋は、法律上も「対面取引」が基本。
品物を持って来店していただき、査定をして、その場でご融資を行います。
効率だけを考えれば、時代に逆行しているように見えるかもしれません。
ただ、私はそこに、今の時代だからこその価値もあるのではないかと思っています。
カードローンなどは便利な反面、
簡単に借りられるからこそ、借り過ぎてしまうリスクがあります。
返済が苦しくなれば、さらに別で借りてしまい、
気づけば多重債務になっていた…という話も珍しくありません。

その点、質屋は「品物を担保にする」という仕組みです。
借入額も担保の範囲内なので、必要以上に借り過ぎることがありません。
もし返済が難しくなった場合でも、預けた品物を手放せば返済義務はなくなります。
もちろん大切なお品物は戻ってきてほしいですが、
「返済できなかったらどうしよう…」
という精神的な追い込みが少ないのは、
質屋ならではの特徴だと思います。
そしてもう一つ。
最近は、スマホ一つで何でも済む便利な時代になりましたが、
その反面、人と会話する機会は少し減った気もします。
質屋は昔ながらの商売ですから、
査定のついでに世間話をしたり、
時計や宝石の話で盛り上がったり、
「今日は暑いですね」なんて雑談をしたり。
そんな何気ないやり取りも、案外悪くないものです。
効率だけでは測れない安心感や、人とのつながり。
そういう部分も含めて、
質屋という商売がこれからの時代にも少しでも残っていってくれたらいいなと思います。






