4月の誕生石はダイヤモンドです。
ダイヤモンドと言えば天然素材の中で最も硬い物質です。
その為、宝石用にカットして研磨されるダイヤモンドは、
他の物質では削れない為にダイヤモンド粉末で加工するか、
レーザーなど特殊な加工法を用いて加工されます。
硬さの尺度を10段階で表すモース硬度では、
最も硬い10にランクしています。
ダイヤモンドは硬度10と最も硬いのですが、
割れ難さの尺度を10段階で表す靱性(じんせい)では、
ダイヤモンドは7.5と比較的割れやすい素材にランクしています。
その為、高度10・靱性7.5 のダイヤモンドは、
象が踏んでも何ともないのに
手からこぼれ落ちたダイヤモンドが
いとも簡単に割れてしまったということも
運が悪いと起きる現象です。
この運が悪いと言ったのは、
割れやすい方向と割れにくい方向がダイヤにはあるので
割れやすい方向に入ってしまうと割れてしまいます。
質屋あるあるでは、
1個石の立て爪ダイヤをペンチを使って
枠から外そうとした時に
ぐりぐりと爪をずらしたら
ダイヤに圧力が加わり
割れてしまうというのはよくあることです。
そしてダイヤモンドは炭素 で出来ている為、
炭と一緒で燃えやすいのではないかということを言われますが、
それは少し違って、
炭のようにすぐ燃えるのではなく、
800℃から900℃で気化し始め徐々に小さくなっていくそうです。
そして、もう一つの特徴として、熱伝導性の高さがあります。
この特性を生かして、ダイヤモンドテスターという機械が出来ました。
テスターを使うとダイヤかガラス玉かが容易に判別できます。
ダイヤモンドは熱伝導性が高いのでテスターで高い数値が出ますが、
ガラス玉は熱伝導性が低いため数値も低く出ます。
この性質でダイヤモンドかどうかを簡易的に判定することができます。
ダイヤモンドテスターがない時代には、
息を吹きかけて曇ったダイヤがすぐに晴れたら
本物のダイヤであるという判別方法をしていました。
ただ、これは寒い日にはできますが、夏には通用しなさそうです。
ダイヤモンドの石言葉は、
誕生の秘密、永遠の絆、栄光、
清浄無垢、不屈の精神
などです。
これは、ダイヤモンドが鉱物の中で最も硬いことが由来しています。