高校生の金融教育

 2022年4月から新しい学習指導要領に基づいて、
高校生への金融教育が始まりました。

家計の構造や生活における
経済と社会との関わり、
家計管理について理解すること

家計管理については収支バランスの重要性とともに、
リスク管理も踏まえた家計管理の基本について
理解できるようにする。
その際、
生涯を見通した経済計画を立てるには、
教育資金、住宅取得、老後の備えの他にも、
事故や病気、失業などリスクへの対応が
必要であることを取り上げ、
預貯金、民間保険、株式、債券、
投資信託等の基本的な
金融商品の特徴(メリット・デメリット)、
資産形成の視点にも触れるようにする。

生涯を見通した生活における
経済の管理や計画の重要性について、
ライフステージや社会保障制度などと
関連付けて考察すること

各ライフステージの特徴と課題、
家族構成や収入・支出の変化、
生涯の賃金や働き方、
社会保障制度などと関連付けながら
考えることができるようにする。
また、将来を見通して、
事故や病気、失業、災害などの不可避的なリスクや、
年金生活へのリスクに備えた経済的準備としての
資金計画を具体的な事例を通して
考察できるようにする。”
(文部科学省より)

 文科省の説明文ではいまいちよく分かりませんが、
資料を見るとこんな感じの構成になっています。
第1章:家計管理とライフプランニング
第2章:使う
第3章:備える
第4章:貯める・増やす
第5章:借りる
第6章:金融トラブル
第7章:まとめ
要は、
高校生のうちから金融リテラシーを向上させる
というのが目的のようです。
「高校生に投資の勉強をさせるのは反対だ。」
なんて記事もありましたが、
私は高校生で学ぶことに賛成です。

 私の場合、
50歳を過ぎるまでお金の勉強をしてきませんでした。
2019年の「老後2,000万円問題」を
ニュースで大きく取り上げられてから
初めて、
「あれっ、働けなくなった時に貯金がないとやばいかも」
なんて思うようになり、
お金の勉強が必要だと思いました。
それがきっかけで
「お金」についてネットで調べたりしているうちに、
「あれっ、質屋は物も扱うけど、お金も扱うよな。
それなら、モノのプロであると同時に
お金のプロであることも大事だよな。」
と思うようになり、
50歳を過ぎて初めて
ファイナンシャルプランナーの資格を取ろうと
勉強を始めました。
ちょっと遅いスタートではありましたが、
勉強をしておいてよかったと思います。
金製品などを売却する時の税金の知識や
相続や遺品整理で品物を売却する時に
広い範囲でお客様のご相談にのれるようになったのは
良かったと思います。
 こんな勉強を高校生の頃からできていたら、
もっと若い頃にいろいろな
老後対策をとれたのに
と思ってしまいます。
でも親の立場から言わせていただくと、
我々親世代は金融教育を受けておらず、
今の高校生は金融教育をしっかりします。
そうすると、
金融リテラシーに関しては
親子逆転で、
子供に保険の事や投資の事を聞くなんて家庭も出てきそうです。
ちょと、親の威厳に傷がつきそうで心配な面はあります。
まーでも、
数学や英語や国語でも子供の方が知識は上ですから
今更親が子供に聞いても
それほど恥ずかしい事ではないかもしれませんね。