中古車、新車より「高値」逆転現象のなぜ ランクルは2倍の価格も
”中古車価格が高騰し、人気の車種で新車価格を上回る逆転現象が起きている。
半導体不足や新型コロナウイルス禍による自動車メーカー各社の減産で買い替えが停滞し、
中古車市場に出回る下取り車の不足が続いているためだ。
新車より手の届きやすかった中古車が「高値」の花になってきた。”
(中日新聞より)
ランクル、アルファード、ハリアー、カローラクロスなど
トヨタ車の一部の人気車では、1~2年乗って売却する時に
購入金額を上回る買取価格になることがあるそうです。
確かに今注文しても
実際に実車が納車されるのは半年後や1年後というのがざらです。
一部の車種では受注すらできない状態です。
原因はコロナ禍による半導体不足と工場停止が主な要因です。
そして、7月から8月にかけて為替が円安になったことで
輸出できる車種でさらに中古相場が高騰しました。
私の友人も新型BOXYをデビュー当時に注文したのですが、
半年以上経った9月にやっと納車されたと言ってました。
新車を買うのがこんなに難しい時代が来るとは思ってもみませんでした。
実は中古値段が高騰しているのは自動車だけではないんです。
中古時計も中古車に負けず劣らず凄いことになっています。
時計市場もコロナ禍の影響で、スイスの工場が操業停止になり
生産数が通常よりもかなり減産されました。
それに加えての円安ですから中古車と全く同じ現象が時計でも起こっています。
ロレックス デイトナなんかは日本定価の2倍以上の販売価格になっていますし、
パテックフィリップのアクアノートでも定価の2倍以上のモデルが出ています。
数年前にロレックスを買った人は、今売ると購入金額の2倍で売却できる人もいます。
でも、なぜこんなに中古相場が上がっているかというと、
高級時計の多くが海外に流出しているからなんです。
以前から中古品オークションでは、海外バイヤーが多くいたのですが、
最近の円安により海外バイヤーにとっては、日本市場がより割安になったのです。
その為、海外に高級時計は流れて行っているのが現状です。
なんか新品よりも中古品の方が高いなんてちょっと異常な現象ですよね。
一部の富裕層はこういった資産価値の高い物で利益を上げることができますが、
我々庶民にとって、高級時計はより一層「高値」の花になってしまいました。
この状態はしばらく続きそうですね。