![質屋の今昔 コロナ禍で生き残る](https://yamakawa78.com/wp-content/uploads/2021/03/shichiya-a.jpg)
日本の質屋の起源は古く、
鎌倉時代と言われています。
そして戦後のみんなが貧しかった時代に
生活のための借入として質屋が多く利用されました。
戦後しばらくは2万店舗ほどあった質屋ですが、
2015年には3034店舗まで減少しました。
理由としては、
消費者金融の台頭もあり質屋は減少し、
さらに近年ではクレジットカードや
銀行系カードローンの普及でさらに減少しました。
質屋の利用方法を知らない
2016年の週刊ダイヤモンドのアンケート調査結果では、
「質屋でお金を借りられる事を知らない」と
答えた人の割合が
44%もいるという結果が出ています。
戦後から経済復興してきた昭和の時代には
庶民金融としての質屋が認知されてきましたが、
最近の若者にとっては質屋という商売があることすら
知らないというのはかなりショックを受けました。
確かに愛知県内の質屋も毎年軒数が減少しており、
ここ10年を見てもかなり減少しています。
最近の時代の流れとしては、
インターネットや電話を使った非対面で簡単に
決済できるものが主流になってきました。
店頭に買いに行く時代からネット販売になったり、
銀行でも窓口で取引する人は減り、
ATMやネットバンキングで済ませる人が増えました。
消費者金融が出来た頃は、
店頭で借り入れや返済をしていましたが、
現在はネットで返済が出来たりと
非対面に変わってきています。
そしてコロナの影響で非対面の商売が
加速度的に主流になってきました。
しかし、質屋は法律でも定められているように
対面のみのお取引しかできません。
やはり敷居の低さでは
消費者金融やカードローンには敵いません。
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質屋を利用するメリット
鎌倉時代から続いてきた質屋にも
良さがあるのではないかと思います。
消費者金融やカードローンの場合は、
気軽に借り入れが出来てしまうので借りすぎてしまい、
返済が滞った場合には取り立てがあったり
さらに借金を重ねて多重債務になったりする
というリスクも伴います。
その点質屋は、
自分の品物を担保にご融資するシステムなので、
借りすぎることもないし、
もしも返済できなくなったとしても
預けた品物を諦めれば返済義務がなくなるので、
返済の心理的な負担もなく安心感のある借入です。
法律の制約がある為に
質屋が非対面で営業することはできませんが、
感染対策を徹底して営業しています。
コロナ禍で他人との交流が減っている今だからこそ、
質屋の店主との何気ない会話で
ストレス発散になればと思います。