
先日、小学生時代の同級生にばったり会いました。
少し立ち話をして別れましたが、
彼の顔を見ると真っ先に思い出すのが、
20歳頃に乗っていたトヨタのソアラです。
当時の私はまだ大学生。
ソアラなんて高嶺の花で、
「いつかは自分も乗りたいなあ」と憧れたものでした。
彼がソアラから降りてくる姿は、
まるでドラマの主人公のように見えたものです。
あれから40年。
私も免許取得以来ずっと車に乗り続けてきましたが、
乗ってきた車はすべてトヨタ車でした。
名古屋生まれだからトヨタというわけではありません。
単純にデザインが好きで選んでいたら、
気が付けばオールトヨタになっていました。
ところが、
あれほど憧れたソアラだけは結局一度も所有することなく今日に至りました。
残念ながらソアラはすでに販売終了。
当時は300万円を超える高級車でしたが、
今あのクラスの車を新車で買おうと思えば、
600万円どころかそれ以上の予算が必要かもしれません。
本当に車は高くなったものです。
若い頃はソアラのカタログを擦り切れるほど眺めていました。
馬力はどれくらいか、
ボディサイズは何センチか、
タイヤの扁平率はどうか
――そんなスペックを隅々まで見ていたものです。
ところが今、
車のカタログを手にすると、
最初に目が行くのは馬力でもタイヤの扁平率でもありません。
「Toyota Safety Sense標準装備」の文字です。
若い頃は速さや格好良さに憧れ、
今は安全性や運転支援機能に安心を求めるようになりました。
40年という歳月は、
車を大きく進化させただけでなく、
車を見る私自身の目もずいぶん変えてしまったようです。
それでも、同級生の顔を見ると真っ先にソアラを思い出すのですから、
青春時代の憧れというのは、いくつになっても色あせないものですね。






