中古品相場の激しい値動き コロナ禍でどう変わっていくのか?

 先日、会社員時代の先輩からメールが来ました。
私は、大学卒業後に宝石の商社で6年間勤めていました。
その時の先輩で、今も宝石の商社で働いています。
宝石業界にとってコロナの影響がどれくらいあったのかを尋ねました。


やはり宝石業界も影響は大きく、ホテルでの展示会はすべて中止になってしまったそうです。
そして、デパートとショッピングモールも休業していたためにほとんど営業活動はできていませんでした。
インバウンド需要もなく、国内消費も消費者の心理が下がっている為に消費者ニーズは下がっており、良い材料はないようです。

中古品業界もコロナの影響で景気は良くありません。
どの業界も大なり小なりコロナの影響は受けています。
買取商品の数は減っていますし、販売も宝石業界と同じく消費は低迷しています。
その為、一時的に中古品の相場は暴落しました。
ブランドバッグ、時計、宝石すべて暴落してしまいました。

 中古品の多くは、オークションに出品されます。
そのオークション会場が3蜜になってしまうということで4月は休会になるオークションがほとんどでした。
海外のバイヤーも買いに来ることはできません。
売り先を失ったことで相場は暴落してしまいました。
しかし、大手のオークションは人が集まらなくても開催できるネットオークションにシフトしました。
そのお陰で、商品の流れができて相場も急激に回復しました。
現在は、コロナ前の相場に近づきつつあります。

 ここからは私の私見になりますが、なんか日経平均株価と中古品相場の動き方が似ているように感じます。
日経平均も一時は大暴落しましたが、じわじわとコロナ前の相場に近づいています。
個々の企業の業績はほとんどの会社で減益になっているのに株価は上昇しています。
中古品市場もそれぞれの会社は業績が落ちていますが、相場は上昇しています。
実体経済と相場が乖離している点が中古市場と日経平均が似ていて気持ち悪く感じます。