金よりもプラチナの方が安い理由

 今日の金・プラチナの大手国内貴金属の
販売価格(税別)です。

GOLD ¥6,171
Pt ¥4,334

金(GOLD)の方がプラチナ(Pt)より1,837円高いです。
数年前までは金よりもプラチナの方が高かったです。
クレジットカードでもゴールドカードより
プラチナカードの方が年会費も高く設定されているくらい
世間ではプラチナの方が金よりも高い
というイメージが定着しています。
しかし、今日の相場でも分かるように
逆転現象でプラチナより金が1,837円も高いです。
なぜプラチナの方が安いのか?
いろいろな要因が入り混じって相場が決まるので
一言では言えませんが、
以下のような要因が考えられます。

プラチナが金よりも安い理由

産業用としてのプラチナ需要が減った為

プラチナは自動車触媒に使われていますが、
自動車の販売台数の低下や電気自動車や
ハイブリッドカーの比率が上がってきたことによる
プラチナ需要が減少したことが考えられます。

宝飾用としての需要の低下

中国と日本では宝飾用として
プラチナが使用されていますが、
中国の景気減速により宝飾用としての
需要も減っていることが考えられます。

資産としてのプラチナの価値の低下

投資対象としてのプラチナの需要が減少しています。
金の流通量とプラチナの流通量は比べ物にならないくらい
金の流通量が多いです。
投資の対象として考えた場合、
パイの小さいプラチナ市場で
一部の投資家が投資をやめれば、
一気に相場が下がってしまう
ということもあり得ます。
その為、相場変動リスクの大きいプラチナに
投資用の資金が集まりにくくなっています。

以上のような要因が
プラチナ相場の下落の理由と考えられますが
詳しくはもっといろいろな要因があるのだと思います。
電気自動車はプラチナを使用しませんが、
燃料電池自動車はプラチナを触媒として使用します。
プラチナ需要は産業用の比率が高いことを考えると
将来どちらが主流の自動車になるかによっても
プラチナの価値は変わってしまいます。

現在はプラチナの価値は金よりも低くなっていますが、
今年に入ってからプラチナの価値が
じわじわと上がってきています。
このプラチナ相場上昇についてはまた後日お話しします。