巨大ITと質屋の関係

 先日の情報番組で、
「第6回 AI・人工知能 EXPO」開催の
ニュースを特集していました。
最近のAIはより進化していますね。
例えば、1時間の会議を動画に取っていた場合、
それをデータとしてコンピューターに取り込むと、
その話していた内容を文字化して
議事録としてまとめてしまいました。
難しい言葉を使っていても
誤字脱字もなく
スムーズな日本語に文字化していたことに驚きました。
近年の情報化の進度は早く、
予想以上にIT化が進んでいます。

世界的にも規制の動きがありますが、
日本でも「プラットフォーマー」と呼ばれる
巨大IT企業の規制に向け、
「公正な取引環境の確保」「個人情報保護」
「デジタル課税」という3つの視点から政府が検討に入っています。
プラットフォーマーには、
楽天・アップル・グーグル・アマゾン・ヤフーがあります。
中小企業がインターネットを利用した商売をする場合、
これらのプラットフォーマーを使わずに
商売するのは難しい状態になっています。
「力関係の差」が、
不公正な取引の温床になりかねないとみて規制に乗り出しています。

巨大ITは利用者の膨大な情報を使って商売に利用しています。
当店も楽天を利用して販売していましたが、
販売数減少と手数料料金が上昇したことを理由に辞めました。
うちのような小さなお店でも
この巨大ITの問題とまったく無関係ではありませんでした。
ただ、質屋の質預かり業務は店頭業務が基本になります。

「質預かり」は店頭取引が基本です。
お客様の品物を送ってもらって
現金を入金することは出来ません。
あくまでも店頭で品物をお預かりして
店頭で現金をお渡しします。
これだけIT化が進む世の中で、
質屋はまだまだ古い業種になります。
それゆえ小規模な個人商店でも
生き残って商売が出来ているのだと思います。
昔は、町に八百屋さん、肉屋さん、総菜屋さんと
別々の場所に個人商店がありましたが、
現在はスーパーやショッピングモールに入っていて
一つの場所ですべて買い揃えられます。
便利になったように感じますが、
歩いて行ける距離にないため、
車で行って、
1週間分を買いだめする
というスタイルが多くなっています。
質屋の場合は、必要な時に必要な分だけ
現金が欲しいという時にご利用いただくお店です。
急に必要になることが多いので
わざわざ遠くまで行くより
近くの質屋を利用出来た方が便利です。
質屋を利用するのは
高齢のお客様もいますから
これ以上質屋の数が減らないように
頑張らなければいけません。
町のお財布の様な存在になれるように
質のヤマカワも頑張っていきますので
ご利用お待ちしております。