日本金貨と海外金貨の違い

 先日、電話のお問い合わせで、
「日本の10万円記念金貨の買取価格教えてもらえますか?」
という問い合わせがありました。
最近は金価格高騰の為、
金製品に関するお問い合わせが増えています。
10年前の金相場の安い時代には、
10万円金貨の買取価格は
プレミア価格はつかずに10万円でした。
しかし、最近の金相場高騰を受けて
10万円金貨の買取価格も上昇して、
プレミア価格で買取できるようになりました。
その為、10万円金貨の問い合わせも増えてきました。
当然、買取価格も上昇していますが、
海外の金貨よりは少し安くなってしまいます。

日本の金貨と海外金貨の違い

海外の金貨は
金として売却ができます。
金貨をつぶして精錬して
純金の製品として再販売ができます。
日本の金貨はそのつぶすことができません。
財務省のHPに
「貨幣(硬貨)を故意に損傷したり鋳つぶしたりすると、
貨幣損傷等取締法により罰せられることとなります。」
と記載されています。
一般紙幣を破いたり硬貨を変形させたりすることは
日本では違法になります。
それと同様に
記念硬貨を金として再利用するために
破損することは違法になっています。
その為、
金としての価値で買取することは出来ないんです。
ただし、コレクターなどが
金貨の額面以上で欲しいと思われる記念金貨は、
プレミア価格になり、
額面以上で買取することが可能となります。
金相場が上昇すると日本の金貨の価値も上昇します。
今は金相場が高値で推移していますから、
コレクターも欲しい人が多く、
プレミアム価格の買取が可能になっています。
純金買取価格では買取できませんが、
金相場が上がることによって日本の金貨の需要も高まっています。
ちょっとややこしいですが、日本の金貨と海外の金貨は
同じ重さでも同じ価格で買取することは出来ません。