以前のブログ「置き込み屋(くさまし)」でも書きましたが、
置き込み屋(くさまし)とは
質屋や買取店に偽物の商品を偽物と知りながらも
買取や質預かりをする人たちのことを言います。
昔から置き込み屋は存在しました。
むしろ、昔は偽物を持ち込む人は多かったです。
それが、最近は減ってきました。
その理由は、
昔は
「プロの質屋が引っかかったということは
真贋判定できなかった質屋側が勉強不足でしょ。」
という意味合いから偽物を持ち込んだくさましが
犯罪として立件されるケースが少なかったからです。
しかし、最近は法令順守の時代です。
「偽物と知っていて質屋に持ち込むことは、
故意に騙そうという意思があったからだ」
ということで詐欺罪が成立し、逮捕者も出るようになってきました。
そのような時代の変化とともにくさましの数も減ってきました。
しかし、最近また少しずつそういった品物を持ち込む人が出てきました。
アイテムとしては、ブランド時計やブランドジュエリーが多く置き込まれていましたが、
今回置き込まれた商品は、ブランドジュエリーではなくプロパーのダイヤ製品でした。
大粒なダイヤを使用していたので引っかかってしまうと被害金額も高額となる商品です。
最近は安価で合成ダイヤを製造することが出来るようになりました。
その為、なかなか真贋判定も難しい商品が出回っていますので、
同業の方は気を付けてください。
当店のような質店は、
質屋協同組合に加盟しているので
組合から持ち込み情報としてメールやFAXで
連絡が来るようなシステムになっています。
その為、組合加盟店はニセモノ情報を早く知ることが出来るので、
加盟店舗が複数件引っかかってしまい大規模な被害に合うことは減ってきました。