質屋の「お預かり」にはいろんな意味があります

 先日、買取でご来店いただいたお客様の時に
不思議な現象が起こりました。
質のヤマカワは名前の通り質屋です。
質屋の主な業務は
「質預かり」と「買取」です。
ちょっと簡単に説明します。

「質預かり」は、
お客様の品物をお預かりします。
3カ月の預かり期間があり、
その間に預けた品物を受け出すか
質流れにするかを決めることができます。

「買取」は、
お客様の品物を査定をして買取金額を決めます。
買取金額に納得したら
その場で買取成約し、
一度手放した品物はお手元に戻りません。

「質預かり」も「買取」も
即日現金をお渡しします。
もう使わないなと思ったら「買取」、
まだ使うけど当面の資金調達には
「質預かり」をご利用いただきます。

このような感じの説明を初めての
ご来店時には説明させていただきますが、
先日ご来店いただいたお客様の時には
違う方向になってしまいました。

お客様お客様

お値段を教えていただきたいのですが

店長店長

はい。買取ですか?質預かりですか?

お客様お客様

預かりとはどういうことですか?

店長店長

預かりはお預かり期間が3か月になります。
その間に預けた品物を受け出すかやめるかをお選びいただけます。

お客様お客様

えっ?えっ?預けるんですか?
今日現金頂けるんじゃないんですか?

 私も話していて方向性が違っていることに
ようやく気付きました。
買取しか頭にないお客様にとっては、
質預かりシステムを知らないどころか
全く質預かりを考えていません。
その為、
すぐその場で買取査定するのか
一旦品物を預けて、
後日買取金額を教えてもらうかの
選択を迫られていると思ったのでした。
私もようやくそのことに気づいたので、

店長店長

申し訳ありませんでした。それでしたら買取ですね。

ということで
なんとか買取の商談に戻すことができました。
質屋側からは
「質預かり」が当たり前だと思ってお話ししますが、
「質預かり」を知らないお客様にとっては、
全く予想しないお話になってしまうんですね。
今後はそういった点も注意して説明させていただきます。