一言で「金」と言えない理由

昨日の七つ屋ブログ「2月の金相場は上昇中」で
金相場の話をしましたが、今日も金のお話です。

お客様のよくある質問の一つに
「金っていくらぐらいで買い取ってくれるの?」
というのがあります。
金と一言で言っても純金と18金では買取値段に違いがあります。
金は純度によって表記が違います。
純金というのは混じりけのない金の事で、
日本では24金(K24)とも言います。
要はおおよそ100%が金で出来ているものです。

純金インゴットの表記で「999.9」と表記するのは
限りなく100%に近い金であることを表しています。
一方、18金(K18)というのは
「24分の18」の金ということです。
18/24は百分率で75%ですから
75%の金とそれ以外の物質25%を混ぜて
作られたのが18金(K18)ということです。

このように金というのは金の含有量によって呼び名が違います。
91.6%の金は22金(K22)、
58.5%の金は14金(K14)、
41.7%の金は10金(K10) と言います。
このように一言で「金」と言っても
金の含有量が違うため買取価格も変わります。
純度の高い順に
K24>K22>K18>K14>K10となり
純度が高いほど金の含有率が高く買取価格も高くなります。
それでは、純度の高い純金に混ぜ物を入れて
純度を下げる必要があるのでしょうか?
純金で指輪やネックレスを作った方がいいのではないか?
と思う人もいます。
しかしそれには理由があります。
純金(24金)は柔らかいために
指輪やネックレスの加工がしにくい素材です。
たまに純金製の甲丸リングなどの
シンプルな加工の指輪は見かけますが、
柔らかい為に
使用しているうちに変形してしまう事が多いです。
宝飾品用には純金は不向きなために
18金のように25%の混ぜ物を入れて
硬くした上で加工して製品にしています。
だから皆さんが持っているネックレスや指輪のほとんどは18金なんです。

指輪の裏やネックレスのプレートに
「K18」と刻印してあるのは18金であるしるしになります。
金の純度を確認しようと思った時は、
そこを見てもらうと純度が判るようになっています。

お手持ちの指輪がどれくらいの純度であるか
一度確認してみてはいかがでしょうか?
ちなみに当店ではK24からK10まで
金製品であれば買取・質預かりしておりますので
一度お持ちください。