金の刻印は国によって違う

 先日の七つ屋ブログ
一言で「金」と言えない理由』で
「金には含有率によって金の呼び方が違います。」
という話をしましたが、
今日は国によっても呼び方が違うというお話です。
日本で一番よく見る金製品は
中国などで販売されているシナ金と呼ばれる金です。
このシナ金と呼ばれる製品は「965」と刻印されています。
「965」は96.5%が金ということですから
23金ということになりますが、
シナ金の場合、個体によっての差がある為に
K22からK23と考えられることが多いです。
中国では「965」の刻印以外にも
「万足金」「千足金」「足金」などがあります。

「万足金」は日本で言う「K24」と同等と考えられます。
「千足金」は日本で言う「K22」と同等と考えられます。
「足金」は日本で言う「K20」と同等と考えられます。
これらの刻印以外にも変わったところでは、
「千足魚」や「銭金」というのがあります。
「千足魚」は「千足金」と同じくらいの金しょうです。
「銭金」は「足金」と同じくらいの金しょうです。
中国以外では

ヨーロッパやアメリカで「18K」という刻印の金を見かけます。
日本で製造された18金製品は
18の前にKが来る「K18」と刻印されていますが、
この「18K」は18の後にKが来ています。
この「18K」のことを通称「あとケー」と言って
「K18」と区別しています。
なぜ区別するかというと、
この「18K」製品は実際に金の含有率が75%ない場合が多く、
50%程度しか金が含まれていない物が多い為に区別しています。
これら以外にも、
タイで売られている金は
「振和興」や「和成興」という刻印の物があります。
これは日本ではK22からK23相当の金です。
このように国によって刻印の表示が違いますし、
刻印があってもメッキ製品だったりすることもありますので、
意外と金製品の買取も簡単ではないのです。
質のヤマカワではいろいろな金の刻印にも対応して買取させていただきます。