ダイヤモンドは「永遠の輝き」なのか?

先日のブログ「デビアスが人工ダイヤ販売」で
デビアスが人工ダイヤモンドを
販売する子会社を設立したという話をしました。
今日はそんな人工ダイヤが市場に与える影響についてのお話です。

現段階では、
人工ダイヤと天然ダイヤの見分けをすることは出来ません。
当店にもありますが、
ダイヤモンド判定機を使って判定することはできますが、
これも100%ではないんです。
その為、天然か人工かを判別するには
鑑別機関に出して判別してもらうしか方法がありません。
当然、鑑別機関に依頼すれば料金が発生します。
となると、
大きな石でないと採算がとれない為
メレダイヤの様な小さなダイヤは
1個1個鑑別に出すことが出来ません。
そうするとどういう現象が起こるかというと、
天然のメレーダイヤの相場が下がってきます。

現に市場では、
天然メレダイヤと人工メレダイヤとの判別が出来ない為の
相場の下落が始まっています。
将来的には判別機の精度も上がり、
さらに低価格になればまた相場も戻ってくると思いますが、
当分は天然のメレーも相場は安くなっているので
メレダイヤを使用したジュエリーを買取に出す時は注意が必要です。
「ダイヤモンドは永遠の輝き」と
1990年代にこの言葉をキャッチコピーとして
ダイヤモンドの希少価値を定着させたのがデ・ビアス社です。
それが現在のデ・ビアス社では人工ダイヤの販売をしています。
「ダイヤモンドは永遠の輝き」なんて言葉が定着しましたが、
相場が下落するとそのダイヤモンドの輝きもくすんできそうです。