
先日、久しぶりに質屋をご利用いただいたお客様から、
こんなお話を伺いました。
「昔はさ、月が替わったら利息が掛かったよね~」
このお客様が言われていたのは、
昔の質屋で一般的だった“暦月(れきげつ)計算”のことだと思います。
質屋を利用したことがない方には、
「何の話?」と思われるかもしれませんので、
今回は
「満月計算」と「暦月計算」の違いについて、
できるだけ分かりやすくご説明します。
質預かりの基本的な仕組み
質預かりとは、
3か月以内に元金と質料をお支払いいただければ、
お預かりした品物が戻ってくる仕組みです。
※元金(もときん)
お品物を担保にご用立てする現金の金額
※質料(しちりょう)
簡単に言うと利息のこと
(正確には「利息+保管料」です)
この「質料」の計算方法に、
満月計算と暦月計算の2種類があります。
暦月計算と満月計算の違い

質料は「1か月単位」で計算しますが、
問題はこの 「1か月をいつからいつまでと考えるか」 です。
この期間の考え方の違いが、
満月計算と暦月計算の違いになります。
暦月計算とは?
暦月計算は、
カレンダーの月単位で計算する方法です。
暦月の1か月は、
毎月1日から月末まで。
例:4月10日に質預かりした場合
1か月目:4月1日~4月30日
2か月目:5月1日~5月31日
この場合、
4月10日に預けて、5月10日に受け出すと
2か月分の質料が必要になります。
暦月計算は、
「預けた日」ではなく
「預けた月」を基準にする計算方法です。
満月計算とは?
一方、満月計算は、
お預かりした“日付”を基準にする計算方法です。
例:4月10日に質預かりした場合
1か月:5月10日まで
2か月:6月10日まで
つまり、
4月10日に預けて5月10日に受け出す場合は
1か月分の質料でOKとなります。
どちらがお得?
先ほどの例では、
暦月計算:2か月分
満月計算:1か月分
となり、
満月計算の方が明らかにお得です。
なお、
暦月計算と満月計算で金額が同じになるのは、
その月の1日に預けて、月末に受け出す場合のみです。
(例:4月1日に預けて4月30日に受け出し)
そのため、
昔の質屋では月末になると受け出しが集中し、
非常に忙しくなる傾向がありました。
なぜ今は満月計算が主流なのか
約40年前は、
満月計算対暦月計算の比率は半々くらいの割合でしたが、
現在では
ほとんどのお店は満月計算でされていると思います。
お客様にとって、分かりやすくお得というのが一番の理由です。
当店も、
40年以上前は暦月計算でしたが、
現在は満月計算で営業しています。
そのため、
昔ご利用いただいていたお客様から
「暦月計算じゃないの?」
と聞かれることがあります。
まとめ
暦月計算は分かりにくく、
お客様にとってもメリットが少ない計算方法です。
そのため時代の流れで、
分かりやすく、無駄な質料が掛かりにくい
満月計算が主流となりました。
当店も満月計算になっています。
質預かりの詳しい仕組みについては、
当店ホームページの
【質預かり】ページでもご紹介していますので、
よろしければそちらもご覧ください。






