
真珠というと、
「買う時は高いけれど、売る時は値段が下がりやすい」
というイメージを持たれている方も多いと思います。
実際、真珠は黄ばみやテリ(艶)が弱くなると、
買取価格が大きく下がってしまうことがあります。
しかし、その一方で中古市場でも高く評価されやすい真珠があります。
それが、鑑別書に「花珠(はなだま)」と記載されたアコヤ真珠です。

通常の鑑別書には
「アコヤ真珠と認む」
というように、真珠の種類を示す記載がされます。

それに対して「花珠」は、
アコヤ真珠の中でもテリ・巻き・キズ・形など、
一定基準をクリアした高品質な真珠だけに与えられる評価です。
ただし、以前は鑑別機関ごとに基準が異なり、
「花珠」という表現自体がやや曖昧な部分もありました。
そのため、真珠科学研究所では2009年から鑑別書の表記を変更し、
より厳格な基準を満たしたものを「オーロラ花珠」と表記するようになりました。

さらに、その上位グレードとして存在するのが「オーロラ天女」です。
これは真珠科学研究所が認定する特別なグレードで、
オーロラ花珠の中でも特にテリが強いものだけに与えられます。

具体的には、
・輝度分布値が最高値の90%以上
・真珠表面に赤・緑など3色以上の鮮やかな干渉色が確認できる
といった厳しい条件を満たす必要があります。
また、真珠総合研究所では、同等クラスの真珠について
「花珠と認めます テリ最強」
という表記が使われています。
私が30年以上前に宝石商社に勤めていた頃は、
こうした明確なグレード表記がまだ一般的ではありませんでした。
そのため、実際に真珠を一つ一つ見比べながら、
テリや巻きの良いものを選んで仕入れていた時代でした。
現在では、鑑別書によってある程度品質基準が明確化されているため、
「オーロラ花珠」など信頼できる鑑別機関の評価が付いていれば、
インターネット通販でも比較的安心して購入しやすくなったと言えるかもしれません。
また、質預かりや買取の際には、
真珠本体だけでなく鑑別書も非常に重要です。
せっかく「花珠」や「オーロラ天女」の鑑別書がある場合は、
忘れずに一緒にお持ち頂くことで査定額アップにつながる可能性があります。





