2018年にアメリカのEntrupy(エントルピー)
という会社が、
AI(人工知能)を使った高級ブランド品の鑑定サービスを
日本でも始めると発表しました。
Entrupyは科学技術者と学者のチームが創業した会社で、
ディープラーニング(深層学習)のアルゴリズムと
何百万枚もの独自のマイクロ画像データベースを使って、
物理的な製品の真贋を判定することができる
というものです。
鑑定の回数が増えるほど、システムは自動的に学習をするため判定制度は向上していきます。
鑑定方法は生地をカメラで読み取って行います。
98.5%の精度で真贋判定が出来ます。
2018年当時は料金が高額であったり
判定に時間が掛かったりと
デメリットもありましたが、
現在はどうなっているのか確認してみました。
現在、真贋判定できるブランドは以下の15ブランドです。
バレンシアガ、ボッテガ・ヴェネタ、
バーバリー、セリーヌ、シャネル、クロエ、
コーチ、ディオール、フェンディ、
ゴヤール、グッチ、エルメス、ルイ・ヴィトン、
プラダ、サンローラン
アイテムはバッグと革小物の鑑定を行っています。
これは2018年当時と変わらないブランド数になります。
素材はキャンバス素材だけでなく、
それぞれのブランドが発売している素材に対応しています。
2018年当時は真贋判定に時間が掛かりましたが、
HPの参考動画を見る限り
現在は真贋判定の時間はかなりスピーディーになりました。
気になる料金はまだ少しお高めですが、
ノーマルプランのMプランが4万円/月です。
弊社にとってはまだ導入できる金額ではありませんが、
精度が高いだけにアイテム数が増えれば
導入する企業ももっと増えそうです。
因みにエルメスは別料金になるそうです。
ブランド品の真贋判定も精度が上がっていて
実用性が向上してきました。
自分たちがしていた仕事を
AIが取って代わってしているのが
現実味を増してきました。
ただ、宝石や腕時計やブランドジュリーは
まだ実用化されていないようなので
そちらの分野をしっかり磨くのが
これからの質屋の生き方になっていきそうです。