生前整理の家族会議

 最近、買取でご来店いただくお客様で、
生前整理で買取を利用したいという高齢の方が増えています。
コロナ禍で実家に帰省出来ていなかった息子さん娘さん達が、
久しぶりに今年の正月に集まって、
いろいろなお話をしたりして、
生前整理で品物を処分しよう
という高齢者が増えたのでしょうか?

先日ご来店いただいたお客様は、
「三味線の買取はやっていますか?」
と言ってお店に入って来られました。
実際の三味線は持ってこられませんでしたが、
どこか買取をしている所を探している
とおっしゃっていました。
実家に帰ってきた息子さんに
「実家にある物を生きているうちに整理してね!」
と言われたと言ってました。
少し詳しく話を聞くと、
その三味線は昔、若い頃に自分が使っていたものでした。
結婚してからは演奏もしなくなったので、
その時点で処分しても良かったのですが、
もしかしたら子供が使うかも?
もしかしたら孫が使うかも?
と考えているうちに年月が経ってしまったそうです。
思い入れのある楽器なので捨てるのは忍びないということで
当店にご来店いただいたそうです。
残念ながら当店は三味線を扱っていなかったので、
三味線の買取は出来ないとお伝えしました。

この時に私が思ったのは、
子供たちと生前整理について話し合うことは大事だなと思いました。
自分もそうなのですが、
子供は親に「○○やっておいてね。」と気軽に頼んでしまいますが、
高齢の親はどうやって良いか分からないことがよくあります。
その時は、私がネットで調べて代理でやっておくことが多いです。
子供からすると、親の物を勝手に処分しては申し訳ないと思って、
「やっておいてね。」と言う訳ですが、
高齢の親は、
売るならどこに売るのか?
捨てるならどこに処分を頼むのか?
が分からなくて、
ついつい先延ばしにしてしまっていることが多いようです。
家族が集まって、生前整理や断捨離の話になった時には、
親の気持ちや意向をしっかり聞いて、
子供世代が親に代わって処分した方がスムーズに進むと感じました。
子供世代でもどれをどう処分したら良いかは分からないと思います。
そんな時は、当店のようなモノのプロである近所の質屋さんにお尋ねください。