延期されても輝く東京オリンピックの金メダル

 コロナウィルス感染が拡大していなければ、今頃は東京オリンピックの熱い戦いの真っ最中のはずでした。
やっとの思いでチケットをゲットできた人も残念ですが、オリンピック関連の事業を展開していた業者さんの打撃の大きさは計り知れません。
何よりも一番大変なのは選手の皆さんですよね。
体力的に見ても精神的にみても1年延期することの負担はかなり大きくなります。
1年以内にコロナウィルスが終息してくれて来年のこの時期に開催できるといいのですが、まだまだ不安要素が多く残っているのが心配です。


 東京オリンピック用のメダルももう1年以上前から出来ていて、「TOKYO2020」の文字が刻まれています。
2021年の開催でもデザインは変えずにこのまま行くそうです。

金メダルの大きさはだんだん大きくなってきていて、今回の東京オリンピックの金メダルは、史上最重量となりました。

金メダルの重さは、2012年のロンドン五輪が400グラム。

2016年のリオデジャネイロ五輪は、ロンドンより100グラムアップの500グラムでした。

リオはかなり重量感がありましたが、東京五輪はさらに重く、556グラムになりました。

メダルを作るのには大量の金銀銅を使用しますが、リサイクル資源をメダルに使うのはオリンピック史上初めてのことになります。
携帯電話約621万台、全国1621の自治体から集まった小型家電約7万8985トンから取れた金属を精製し、金約32キロ、銀約3500キロ、銅約2200キロを確保したそうです。

「金メダルは純金製ではないのか?」
と思っている人も多いのですが、
実は金メダルは純銀に金メッキしているんです。

「それではメッキがすぐ剥げてしまうのではないか?」
と思う方もいますが、それは心配無用です。
かなり厚いメッキ処理をしてあるので、ちょっとのことでメッキが剥げてしまうことはありません。

金メダルが金メッキだからと言って金メダルの価値が下がる訳ではありません。
2021年に無事に開催され、日本人選手が一つでも多くのメダルを獲ってくれることを願います。