電話帳(ハローページ)廃刊決定

 2021年10月以降の電話帳(ハローページ)の発行はしないことが決まったそうです。
電話帳は1890年に初めて発行され、発行当時には大隈重信や渋沢栄一邸の電話番号も掲載していたそうです。

現在では19%の世帯しか掲載されていないそうで、廃止になるのも当然なのかもしれません。
ただし、タウンページの方はまだ発行は続くそうです。

 昔はどこの家庭にも固定電話はありましたが、今となっては固定電話の契約はせずに携帯電話だけという家庭も増えています。
その為、昔のようにNTT電話回線の契約者だけにタウンページを無料配布するという方法では配布部数が減ってしまいます。
その為、NTTに加入していない家庭にも配るようになりました。
なんとエリアカバー率は94.1%(2019.11現在)です。
配る戸数だけは増えていますが、実際にタウンページを利用しているかは不明です。

 実際にどの業種がタウンページに広告を出しているか名古屋中央部・東区版を観てみました。

 病院・医院 約14ページ。

 運送(引っ越し)約5ページ。

 探偵 約2ページ。

 リフォーム 1.5ページ。

生活トラブル系(水道・鍵など) 約1ページ。

弁護士 約1ページ。

質のヤマカワが属している質屋はどうかというと、
質屋 約0.5ページ。

という結果でした。

 20年前の質屋の宣伝広告ではタウンページに一番広告費を掛けていました。
当時タウンページに力を入れている業種は、引っ越し業者と探偵と質屋でした。
この3つの業者の共通点は、必要になった時に初めて探す業種であるという事です。
引っ越し業者は引越しをする時に、探偵社は調査をしたいことが出来た時に、
そして、質屋は急に現金が必要になった時にタウンページで調べてお店を利用します。
その為、質屋は、昔からタウンページに広告費を掛けてきました。
しかし、最近はインターネットで来店する客が増えた為にタウンペーに掲載する質屋の数が減ってきました。
20年前にはほとんどの質屋がタウンページに広告を出していましたが、2019年度版ではわずかに3軒にまで減ってしまっています。
当店も昨年からタウンページに掲載するのをやめてしまいました。

2007年に実施したアンケートによると、
「医療・健康・介護」と「公共機関・団体」を探すのに利用する人が一番多く、それ以外の「住まい」や「グルメ」では5%にも満たないという結果でした。
ということは、この時点でもタウンページを見て質屋を探す人はかなり少ないということになります。

宣伝広告費をどこに掛けるのが一番いいかは分かりませんが、タウンページを主に考える質屋は少なくなっています。