終活のススメ

 先日、名古屋のフリーペーパーNAGOYAFURIMOの中に
「終活」の話題がありました。
私も50代ですからそろそろ終活を考える歳になりました。
親も健在ですからまだまだ先のように思われがちですが、
コロナ禍を経験した今は何が起こるか分からない時代です。
エンディングノートくらいは書かなければと思いました。

読者アンケート結果は以下の通りです。

どのような終活をしてほしい?

1位 相続の手続きや遺言書の準備
2位 不用品の整理
3位 葬儀やお墓の準備
4位 延命治療などの意思表示の決定
5位 エンディングノートの作成
6位 納骨や火葬の希望・要望
7位 メッセージを残す

どんな言葉や思いを残してほしい?

1位 親の気持ちや意向
2位 自分に対する気持ち
3位 相続手続きに関する意向
4位 今まで言えなかった話
5位 親の体験談や人生
6位 親子の思い出
7位 未来の自分に対する応援

この二つのアンケートが記載されているのには
ちゃんと理由があるように感じました。
「どのような終活をしてほしい?」
というのは行動に対する要望です。
遺言書を書いておいて欲しい
や 
生前整理で不用品の処分をして欲しい
など 
故人が亡くなった後に遺された家族が
ばたばたしたり家族でもめたり
しない為の行動の要望です。
一方の
「どんな言葉や思いを残してほしい?」
というのは気持ちの要望です。
自分が死んだ後に子供たちにどのようにして欲しいのか 

親が生前自分達のことをどう思っていたのか?
などの気持ちに対する要望です。
生きている間はなかなか面と向かっては言えないことも
遺言書やエンディングノートに書いておくのは大事なことです。

相続のよくあるトラブルの一つにこんなことがあります。
遺言書で同居する長男と遠方で暮らす次男に相続をする際に
遺言書で住んでいる土地建物を長男に相続させ、
現金・預金を長男次男で半分ずつに分けると書いたとします。
兄弟二人が相続する場合の法定相続分は二分の一ずつになります。
しかし、今回のケースのように兄の方が多く相続する時に
ちゃんと弟にその理由を知らせてあれば
もめないケースでも
知らせてなかったためにもめるということはよくあります。
親としては
「言わなくても分かるでしょ。」と思っていても
遺族は、なかなか亡くなった後には
冷静な判断もできなくなるため、
なぜ自分の方が少ないのだろう
と思ってしまうことはよくあります。
この場合は、
「こういう理由で長男には土地建物を相続させるんだよ。
弟をないがしろにしているのではなく、
弟は土地建物がなくても十分に生きていけると判断したから
こういう配分にしたんだよ。」
と言葉として残しておけば争いも無かったかもしれません。
やはり遺された遺族に対しては
行動と気持ちのセットで遺してあげてください。

遺言書には付言事項があります。
付言事項にはなぜそのような結果になったのか
という過程を書くことができます。
そこに故人の気持ちを書くだけで
遺された人の気持ちもスッキリして
スムーズな相続になることがあります。
親子や夫婦はなかなか面と向かって言葉にすることは出来ませんが、
遺言書に書くことなら出来そうですので
是非付言事項も付け加えて遺言書をお書きください。

先日、当店をご利用いただいた高齢のお客様がいました。
お話を伺うと、
終活で家にある物を整理しているそうで、
まずは不要なバッグをお持ち頂きました。
「お嬢様ももう使われませんか?」と尋ねたところ、
「娘にも聞いたら要らないと言ったので持ってきた。」
とおっしゃっていました。
家族で使う人がいれば、売却する必要もないですからね。
やはり生前整理する最初のポイントは
家族の誰かが使うかどうかを確認してからの売却がお勧めです。