
先日、小藪さんの人生相談の動画を観ていたら、
「付き合っている彼氏がなかなか結婚してくれない。別れるべきか、そのまま付き合うべきか?」
という相談に、彼はこんなふうに答えていました。
「この人と付き合ったままでも、最悪なパターンもあれば最高のパターンもある。
別れても、最悪なパターンもあれば最高のパターンもある。」
つまり、「どちらが正しい選択」ということではなく、
結果がどう転ぶかは未来次第。
選んだ瞬間に“失敗”“成功”を決めつける必要はないという考え方です。
小藪さんはこの話の中で、
「中国のおじさんの物語」として
『人間万事塞翁が馬』を引用していました。
どんな出来事にも“幸”と“不幸”の両面があり、
後になってみなければ本当の意味はわからない。
だからこそ、自分が選んだ道を信じて歩んでいけば、
それが自分の人生そのものになる。

「中国のおじさんの物語」に登場する
「人間万事塞翁が馬(にんげんばんじさいおうがうま)」という言葉。
少し難しそうに聞こえますが、
「人生の出来事は良いことも悪いことも予測できない。
だから一喜一憂しても仕方がない」という意味の中国のことわざです。
この言葉の由来は、中国の思想書「淮南子(えなんじ)」にあるお話です。
ある村に住む老人の馬が逃げてしまいました。
村人は「お気の毒に」と言いましたが、
しばらくすると、その馬が優れた別の馬を連れて帰ってきました。
村人が「良かったですね」と言うと、
今度は老人の息子がその馬から落ちて足を折ってしまいました。
しかしそのおかげで、後に始まった戦争の兵役を免れ、命が助かったのです。
つまり、
「不幸だと思った出来事が幸運を呼び、
幸運だと思ったことが災いを招くこともある」
という人生の真理を伝えています。
私も今ではアラ還世代になり、
友人との会話に「健康」「老後」「年金」といった話題が増えました。
“老後2000万円問題”など、将来の不安を感じることもあります。
けれども、
この「人間万事塞翁が馬」という言葉を思い出すたびに、
“起きてもいないことを心配しても仕方がない”と自分に言い聞かせます。
見えない未来を案ずるより、
“今、できること”を一つひとつ大切にしていく。
その積み重ねこそが、きっと将来の安心につながるのだと思います。





