小規模店が生き残るのも大変な時代

 先日、4年ぶりに友人に会いました。
その友人は、以前は同業の質屋さんでした。
質屋組合の会合やオークション会場で一緒になったりと
4年前までは月に1回は会ったり食事をしたりしていました。
しかし、4年前に質屋業界から中古車業界に転職してからは
会っていませんでした。
コロナ禍だったり新しい仕事に慣れるのが大変だったりと
4年間会えていませんでしたが、先日久しぶりに会ってお話が出来ました。
プライベートな内容やお仕事の内容などいろいろなお話をしました。
現在は新車の供給不足で、
中古車業界も繁盛しているのかと思っていましたが、
中古車自体の在庫も少なくなっていて、
皆さんが思っているような景気の良さはないと言っていました。
中古車業界と質屋業界は全く別の業種ですが、
意外と似たようなことで苦労していました。
まず第一には、
大手が市場をリードしている為、
なかなか小規模店に客が集まってこないという点は同じでした。
中古車買い取りと言えば、
テレビCMで毎日放送している
某大手の買取店Bさんが有名です。
全国展開している大手が出店攻勢をかけている為、
地域内での競争が激化していると言っていました。
ブランド買取業界も同じで、
大手のフランチャイズ店が出店を増やしている為に
競争は激しくなっています。
第二には、将来的な不安があることです。
現在の自動車はほとんどがガソリン車と
ハイブリッド車です。
まだまだ電気自動車のシェアは多くありません。
しかし、5年後10年後には
電気自動車が半分以上のシェアを占めているかもしれません。
現在は、修理の需要もあるので安定的な収入源になっていますが、
電気自動車はコンピューター制御が多すぎて
町工場で修理できる範囲ではないそうです。
そうなると、自動車修理部門も激変する可能性が高いそうです。
質屋業界にも同じような心配事はあります。
現在でもペイペイのような電子マネーの普及が急速に進んでいますが、
いまだに質屋は現金商売です。
5年後10年後に電子マネーのシェアが90%以上になってきたら
質屋も電子マネーに代わっているかもしれません。
しかし、そういった大きな改善には大きな投資が必要です。
そんな時に、小規模質屋が対応できるのかという点で心配事はあります。

中古車業界も質屋業界も将来の不安というのは同じようにあるんですね。
4年ぶりに話をして、刺激を受けました。
質屋業界は、同業種で集まって異業種交流の少ない業界なので
いろんな話が出来て良かったです。
今日は旧友に会ったというプライベートな話で終わってしまいました。