【日銀、マイナス金利解除を決定 政策金利0?0.1%に】
”日銀は19日の金融政策決定会合でマイナス金利政策の解除を決めた。
マイナス0.1%としていた政策金利を0?0.1%程度(無担保コール翌日物レート)に引き上げた。
長期金利を低く抑え込むための長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)や
上場投資信託(ETF)などリスク資産の買い入れ終了も決めた。
日銀の大規模緩和は大きな転換点を迎えた。”
(日経新聞より)
17年ぶりの利上げのようです。
ニュースを観ているとなんかすごい事が起こったようなイメージですが、
いまいち実感が湧いてこないです。
日本経済や大企業にとっては大変な出来事なのかもしれませんが、
私のような個人店舗の店主にとってはどのような影響があるのかよく分かりません。
私たちの暮らしで影響してくることでは、
預金金利と住宅ローンだと言われています。
預金金利が上昇するのはうれしい事です。
ただ、預金するお金を持っていないので私にとってのメリットは残念ながらありません。
住宅ローン金利が上昇するのはあまり歓迎されることではないですよね。
私の親戚も変動金利で住宅ローンを組んでいるので、
住宅ローン金利がこれからどんどん上昇したらと思うと心配になります。
住宅ローンの場合はすぐに金利が上がるわけではありません。
住宅ローンには※「5年ルールと125%ルール」があるので
固定金利より変動金利の方が高くなるのは大分先の話になります。
とは言っても35年ローンだと35年の間には金利が昔のように3%~4%という時代も来るかもしれません。
一戸建てを建てた人は、修繕積立金とは別に
「金利上昇による支払金額が増えてしまうであろう積立金」もしておいた方が良さそうですね。
一番良くないのは、変動金利が現在の固定金利より高くなってしまうと間違った情報に煽られて
すぐに変動金利から固定金利に契約を変更してしまうことです。
まずは変動金利の5年ルールと125%ルールを考慮した上で、
30年後にマックスどれくらいまで支払金額が上昇するのかのシュミレーションをしてみてもいいかもしれませんね。
質屋の店主として影響を受けることといえば、やはり金相場です。
金利が上昇して米ドルとの金利差が縮小されれば円高になり、
日本の金相場の下落が始まりますが、
現在は円安になり金相場も上昇しています。
日本のマイナス金利解除という一大事でも
世界で取引されている金にとっては、
与える影響力は少ないようです。
※変動金利の金利が引き上げられた場合に、
毎月の返済額が5年間は固定されることを5年ルール(以降5年毎に変更されます。)、
6年目に見直される場合でも、その増加額は+25%以内にすることを125%ルールといいます。