
10年ほど前は、お店の場所について電話でお問い合わせをいただくことがよくありました。
「車で近くまでは来たけれど、お店の場所が分からない」
そんなお客様に対して、
「そこを右に曲がってください」「次の交差点を左です」
と電話越しに道案内をしながら、
何とかご来店いただいていたものです。
当時はカーナビが主流でしたが、
目的地の近くまでは案内してくれても、
店舗の入口まで正確にたどり着けないことが少なくありませんでした。
しかし今では、
Googleマップで目的地がピンポイントに表示されます。
さらに、ストリートビューなどで事前に周辺の様子を確認できるため、
来店前にある程度ルートをシミュレーションすることも可能です。
そのため、「近くまで来たけれど、どこにありますか?」
という電話をいただくことは、ほとんどなくなりました。
ほんの10年ほど前には当たり前だったことが、
今ではすっかり過去の話です。
改めて考えると、この数年の技術の進歩と世の中の変化のスピードには驚かされますね。

質屋の仕事も、この10年で大きく変化しています。
例えば、ダイヤモンドの真贋判定です。
10年ほど前であれば、
ダイヤモンドチェッカーとルーペを使い、
本物のダイヤモンドかどうかを判断するのが一般的でした。
経験を積んだ鑑定士であれば、それで十分対応できる時代だったのです。
しかし近年は、
技術の進歩によって市場に流通する宝石も大きく変わりました。
特に、天然ダイヤモンドと見分けることが難しい高品質な合成ダイヤモンドや、
特殊な処理が施されたダイヤモンドが流通するようになっています。
そのため、従来のダイヤモンドチェッカーやルーペだけでは判定が難しいケースも増えてきました。
現在では、より高性能で高額なダイヤモンド判定機を導入し、
従来のルーペによる確認と併用しながら真贋判定を行うのが一般的になりつつあります。
お客様から見れば
「ダイヤモンドはダイヤモンド」と思われるかもしれませんが、
その裏側では鑑定技術も機器も進化を続けており、
質屋も時代の変化に合わせて対応しているのです。
スマートフォンや地図アプリの進化が私たちの生活を変えたように、
質屋の鑑定現場もまた、この10年で大きく様変わりしているのです。






