質屋の宣伝広告

今日の朝日新聞のニュースに
【「週刊文春」が8月26日発売号を最後に電車の中づり広告を終了する。】
と出ていました。
東京ではJRですが、名古屋市では地下鉄で見ていました。
地下鉄の乗ると、
今の世の中の注目はこんな内容なんだと
見出しで勉強していましたが、
これからはそういうのもなくなってしまうのは
本当に寂しい気がします。
広告の仕方も時代と共に変わっていきます。

広告と言えば、
1年に1度我が家にタウンページが届きます。
2022年版のタウンページもそろそろ届く時期になりました。
毎年届く時に思うことは
「年々、薄くなっていくな。」ということです。
20年前のタウンページと言えば、分厚い黄色い本でした。
最近のタウンページはパッと見
何の本か分かりませんが、
20年前に黄色い分厚い本と言えば、
すぐにタウンページと分かるくらい
家庭に浸透していました。

「The 電話帳」という感じで存在感がありました。
まだ、インターネットが今ほど普及していない時代で、
お店を探すツールとして一番使われていたのがタウンページでした。
それが、インターネットの普及と共に
パソコンでお店を探す方が主流になってきたのが10年くらい前になります。
発行部数が減少するに伴って、
20年前は名古屋市で1冊だったタウンページが
名古屋を5つに分割してそれぞれのエリアの分だけを配布するように
なってタウンページが半分くらいの厚みになりました。
そして、5年前くらいからは
パソコンの普及以上にスマホが普及してきて、
いつでもどこでもお店をスマホで調べられるようになって、
さらにタウンページが薄くなりました。
実は、20年以上前から
質屋の宣伝広告にはタウンページが一番広告費を掛けていました。
当時タウンページに力を入れている業種は、
引っ越し業者と探偵と質屋でした。
この3つの業者の共通点は、
必要になった時に初めて探す業種であるという事です。
引っ越し業者は引越しをする時に、
探偵社は調査をしたいことが出来た時に、
そして、質屋は急に現金が必要になった時に
タウンページで調べてお店を利用します。
その為、質屋は、昔からタウンページに広告費を掛けてきました。
しかし、最近はインターネットで来店する客が増えた為に
タウンペーに掲載する質屋の数が減ってきました。
20年前は1店舗で1ページ広告を載せていた質屋もありまたが、
現在は1軒もありません。
当店も2018年からタウンページに掲載するのをやめてしまいました。
個人的にお店を探す時に
もう10年以上タウンページで調べるということをしていませんでした。
アラフィフの自分がそういう状況なのに
若い世代はより使わないのではないかと思い掲載をやめました。
しかし、最近のタウンページは様変わりして発行部数も伸びているようです。
以前は、NTTに加入している家庭だけにタウンページを配っていました。
しかし、NTT加入する家庭は年々減少し、
それに比例してタウンページの発行部数も減少しました。
ここ数年は、
加入している家だけでなく、
加入していない家にもポスティングする
全戸配布になりました。
実際にタウンページを観てお店を探した人が
どれだけ増えたかは不明ですが、
NTTタウンページさんの意気込みを感じました。
実際、高齢者の中にはスマホもパソコンを持たない人もいます。
そんな人にとってはまだまだタウンページは
有益な検索ツールになっているかもしれません。
質屋を利用する高齢者のお客様もいらっしゃいます。
最近では、高齢者の新規のお客様も減りました。
そういった意味ではまだまだタウンページの利用価値もあるのかもしれません。
アナログからデジタルに時代は変わりましたが、
再度アナログが見直される時も来るかもしれません。