減っていく年賀状

 毎年の事ですが、
年末になるとやらなければいけないことが多くなり
毎日がバタバタしますよね。
大掃除や新年の準備など
やるべきことが山積みです。
そんなやらなければいけないことの一つに
年賀状作成があります。
最近の若い子世代は
年賀状という文化がない世代もいますが、
アラ還世代にはまだまだ年賀状を出す人が多くいます。
でも、2025年年賀状から
はがき代が85円になりました。
1枚当たり22円も値上がりしました。
たかが22円ですが、枚数をたくさん出す人にとっては大きな負担になります。
先日、ガソリン代が値上げするというニュースをやっていましたが、
単価で10円や20円の値上げも数がまとまると経済的に大きな打撃になります。

 夏に開催した大学時代の友人の飲み会で
私がA君に
「いつも会ってるメンバーだから来年からはLINEで新年のあいさつをすればいいよね。」
と言った時にA君は
「そうだね。それでいいよ。」
と言っていたのですが、
冬の飲み会で
B君が
「来年は年賀状出さないけどいいよね?」
と言った時に
A君は
「いや、いつものメンバーだからこそ年賀状は続けよう。」
と言っていました。
酔っぱらっていて夏に言ったことを忘れてしまったのかは分かりませんが、
その一言で2025年も年賀状を出すことになりました。
でもなんだかんだ言っても
年賀状ってハッピーな気持ちになりますよね。
今年は○○君からはこんなメッセージだったな~とか
○○さんの息子さんは○○大学に入学したんだ~とか
新しい情報がうれしかったりしました。
その中でも、高校時代の友人の年賀状は他の人とは一味違っていました。
高校生の頃からコピーライターになるのが夢で、
糸井重里さんの本を読んだり
コピーを1日に1個作って私たちに発表してくれていたりと
勉強熱心な友人です。
大学も広告代理店に入社しやすいような東京の有名私大に頑張って入学し、
ちゃんと広告代理店に入社するという
私のようになんとなく家業を継いでいる人間とは真逆の努力家です。
その友人が毎年
その年の出来事をイラストとキャッチコピーを添えて年賀状をくれいていました。
彼の年賀状が、私の中では一番完成度が高く、楽しみな年賀状でした。

30年以上やり取りはあったのですが、
その間に忙しさにかまけて実際に会うこともなかったこともあり
年賀状のやりとりもなくなってしまいました。
毎年当たり前のように来ていたものがなくなると
年賀状を貰うことも当たり前の事ではないんだと
再認識しますよね。
年賀状が元日の楽しみの一つではありましたが、
数年後には年賀状もゼロ枚になっているかもしれません。